ムジブ生物圏保護区は世界で最も標高の低い自然保護区で、死海の東海岸近くに雄大な景色が広がっています。この保護区は海面下410メートルで死海に入る深いワディ・ムジブ峡谷の中にあります。保護区はカラクとマダバ山地の南北に広がり、場所によっては海抜900メートルに達する場所もあります。この1,300メートルの標高差は、7つの支流から一年中水が流れている渓谷と相まって、ワディ・ムジブが現在も調査と記録が続けられている壮大な生物の多様性を享受していることを意味しています。300種を超える植物、10種の肉食動物、多くの種類の留鳥や渡り鳥が記録されています。人里離れた山や谷の中には、たどり着くのが困難な場所もあるため、希少種のネコやヤギなどの山岳動物にとって安全な避難所となっています。ムジブの砂岩の崖は、世界で最も美しい山ヤギの一種であるツノアイベックスにとって、理想的な生息地です。
ムジブ生物圏保護区はアンマンから死海の道を経由で南下し、1時間半で到着します。